成人で１分間に１００回以上の脈を頻脈といいます。
小児は脈が成人より速いので、１才で１６０回、４才で１３０回、７才で１２０回以上を頻脈といいます。
当院では頻脈に対して、次のような手順で診療をします。
�@ショックによる頻脈を除外します。バイタルサイン（体温・血圧・呼吸数）を測定します。
�@発熱があれば、発熱による頻脈を考えます。
�A運動で頻脈になります。自転車で、あるいは走って来院した場合はしばらく安静にします。そして、もう一度脈拍を測定します。
�B緊張したときも頻脈になります。深呼吸して落ち着いてからもう一度脈拍を測定します。
�C薬の副作用により頻脈になることがあります。気管支喘息に使用する気管支拡張剤で頻脈になることがときどきあります。内服中の薬があるかどうか問診します。
�D次に頻脈の原因として貧血・甲状線機能亢進症がないかチェックします。
�E不整脈による頻脈をチェックするために心電図をとります。
�F心不全で頻脈になることがあります。胸のレントゲン写真をとります。心エコー検査をします。心疾患がないか調べます。

鑑別疾患：
最重要：不整脈・心不全
重要：貧血・甲状腺機能亢進症