生後3ヶ月までの赤ちゃんの頭や顔は油っぽいことが多いです。
生まれるまで赤ちゃんはお母さんとへその緒でつながっています。お母さんの性ホルモンがへその緒から赤ちゃんに移行します。赤ちゃん自身は性ホルモンを作らないので、性ホルモンは徐々に消えていき、生後3ヶ月くらいにはなくなります。その後、中学生か高校生位になれば自分の体の中で性ホルモンが作られます。お母さんからもらった性ホルモンの影響で赤ちゃんは中学生や高校生みたいに顔にニキビ（新生児ざ瘡）が出来ることがあります。また、頭・おでこ・鼻が油っぽくなることがあります。そして、その油（黄色い皮脂）が眉毛や頭皮にこびりついていること（乳児脂漏性湿疹）があります。この場合、にきびのある中学生や高校生が顔を丁寧にあらって油を落とすように、赤ちゃんも石けんを使ってていねいに洗い、徐々に余分な油をとっていきます。一度に取り除こうとせずに、少していねいに洗って徐々に油を取り除くようにします。赤ちゃんの肌は薄くデリケートです。すぐに取り除こうとしてこすりすぎると皮膚が痛んでしまいます。脂漏性湿疹の場合、入浴30分前に頭皮に多めに軟膏をつけてから、その軟膏と頭皮のあぶらやかさぶたを一緒に洗い流す方法もあります。しかし、当院では特に軟膏を使わずに少しずつ徐々に取り除くようにすることが多いです。