ドライスキンケアー

皮膚の角質の水分が減少するとドライスキン（乾燥肌）となります。冬は外気が乾燥するので皮膚の水分量が減りドライスキンになりやすく、夏は汗をかき、また、湿度が高いのでドライスキンになりにくいです。
皮膚の水分保持力（保湿力）が低下するとドライスキンになります。保湿力は３つの要素で決まります。皮膚の表面を覆う皮脂、セラミド等の角質細胞間脂質、アミノ酸の天然保湿因子NMF（natural moisturizing factor）です。
ドライスキンになるとかゆみがおこります。また、皮膚のかぶれや感染症が起こりやすくなります。皮膚に付着した食べ物が皮膚から侵入し食物アレルギーの原因になるとも考えられています。
高温・長時間の入浴、皮膚を石鹸などで洗いすぎるとドライスキンになることがあります。エアコンの冷暖房で空気が乾燥すると皮膚が乾燥しますので注意が必要です。
ドライスキンケアーのための保湿外用剤にはエモリエントとモィスチャライザーがあります。エモリエントは皮膚の表面に油脂膜を作り皮膚から水分の蒸散をブロックします。モィスチャライザーは水分と結合する保湿成分が配合され、皮膚の中で水分と結合することにより皮膚の乾燥を防ぎます。いずれの保湿外用剤も1日２回やや多めに塗布することが必要です。塗布後ティッシュペーパーを皮膚に当てるとティッシュペーパーが皮膚に付着する程度に塗布します。１日２回多めに塗布すると１週間くらいでドライスキンが改善してきます。保湿外用剤を１日２回、朝・夜入浴後塗布することを習慣化することが大切です。