アトピー性皮膚炎の血液検査に、IgE・LDH・好酸球数・TARC・SCCA2があります。IgEはアトピー素因を、LDHは組織の破壊を、好酸球数は好酸球性炎症を、TARCおよびSCCA2はアトピー性皮膚炎の病勢を示します。これらの数値はアトピー性皮膚炎の症状が改善すれば下がり、増悪すれば上がります。小児ではSCCA2が最も有用な指標となります。
基準値：
IｇE　明確な基準値はありません。１００以上であれば中等度アレルギー素因があり、１０００以上であれば高度アレルギー素因ありと言えるかもしれません。
LDH　０−２才＜４４０、３−６才＜３５０、６−１３才＜３００、１３才から＜２５０
好酸球数　明確な基準はありません。３００以上で多いと言えます。なお、好酸球数＝白血球数×好酸球数％　で計算します。
TARC ６ヶ月−１２ヶ月＜１３６７、１才−２才未満＜９９８、２才−１５才＜７４３、成人＜４５０
SCCA　＜１．６