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多くの場合は胃腸炎によるものでしょう。しかし、早期に入院治療が必要な病気のこともあります。
化膿性髄膜炎、腸重積、急性虫垂炎が重要です。
化膿性髄膜炎
化膿性髄膜炎は脳膜に細菌が侵入して起こります。頭が痛くなります。首が前に曲がりにくくなります。首を前に曲げてあごを胸につけてみて下さい。また、体育座りをして膝にくちびるをつけることができるか見て下さい。これらの動作で、背すじが痛くなり、首が前に十分曲がらない時は注意が必要です。
腸重積
腸重積は乳幼児がなりやすい病気です。小腸が大腸にはまり込み、腸が腐ってきます。腸が入り込むときに強い腹痛がおこり、急に不機嫌になります。腸粘膜が障害されて血便が出ることがあります。腹部エコーで早期に診断が可能です。
急性虫垂炎
急性虫垂炎はいわゆる盲腸です。虫垂は盲腸の先についている細い小指くらいの管です。虫垂にバイ菌が繁殖し化膿します。虫垂は腫れてお腹が痛くなります。ひどくなると虫垂が破れて膿がお腹の中に出てきます。そして、腹膜炎になります。
脱水症
嘔吐が続く場合は、脱水症状に注意が必要です。尿の量が少ない。くちびるが乾いている。泣いても涙が出ない。このような症状がある場合は脱水症の可能性があります。点滴が必要です。
嘔吐は受診後の注意深い経過観察が必要です。嘔吐が続く場合、あるいは、化膿性髄膜炎、腸重積、急性虫垂炎の症状がある場合は家で様子を見るのではなく再度受診することが必要です。
鑑別疾患：
最重要： 化膿性髄膜炎、腸重積、急性虫垂炎
