まぶたの裏側を眼瞼結膜、白目を眼球結膜といいます。
眼瞼結膜や眼球結膜に炎症があれば結膜炎です。
もし、黒目（角膜）に炎症があれば角膜炎です。
結膜と角膜の両方に炎症があれば角結膜炎と言います。

結膜炎にはウイルス性結膜炎、細菌性結膜炎、乾燥性結膜炎、アレルギー性結膜炎があります。
ウイルス性結膜炎には流行性結膜炎（はやり目）・咽頭結膜熱（プール熱）・急性出血性結膜炎・ヘルペス性結膜炎などがあります。耳前リンパ節がはれることがあります。眼瞼がくっつくような、涙っぽい目ヤニがでます。
細菌性結膜炎はインフルエンザ桿菌・黄色ブドウ球菌・溶血性連鎖球菌・緑膿菌などの細菌による感染でおこります。黄色いベタベタした目ヤニがでます。
乾燥性結膜炎（ドライアイ）は涙が少なくなり目が乾燥するために起こります。眼痛やまぶしさ、充血、目ヤニ、眼精疲労の症状が出ます。長時間のコンピュータ・ゲームで起こることがあります。
アレルギー性結膜炎は花粉・ハウスダストなどのアレルゲンに反応して起こります。糸を引くような目ヤニが出ることがあります。
目が赤くなり、目ヤニが出れば結膜炎です。結膜炎の場合、まず、どのタイプの結膜炎かを鑑別する必要があります。アレルギーによる結膜炎の方がドライアイを併発することもあります。いつもはアレルギー性結膜炎ですが今回はウイルス性結膜炎のこともあります。結膜炎のタイプによって治療が異なりますのでアレルギー性結膜炎と診断する前に他のタイプの結膜炎でないか考える必要があります。