アトピー性皮膚炎の診断基準
アトピー性皮膚炎は以下の 3つの要素が揃った場合に診断されます。
1.　掻痒（かゆみ）
  - 皮膚がかゆいことが必須条件。かき傷がなければアトピー性皮膚炎とは言えません。
2. 　特徴的な皮疹と分布
  - 湿疹は 赤み・ブツブツ・ジュクジュク・かさぶたなどの症状があり、左右対称に現れる。
  - 年齢によって分布に特徴がある。  
     -乳児期（頭・顔 → 胴体）  
     - 幼児・学童期（首・脇の下・肘・膝の裏）
     - 思春期・成人期（顔・首・胸・背中）

3. 慢性・反復性の経過  
  - 6ヶ月以上続く（乳児は2ヶ月以上）
＊除外すべき疾患（アトピー性皮膚炎ではないもの）
アトピー性皮膚炎に似た症状でも、原因が明確な場合は別の病気として診断されます。
- 接触皮膚炎（かぶれ）
- 脂漏性皮膚炎
- 単純性痒疹
- 疥癬（ヒゼンダニ）
- 汗疹（汗も）
- 魚鱗癬
- 皮脂欠乏性湿疹
- 手湿疹
- 皮膚リンパ腫
- 乾癬
- 免疫不全による疾患
- 膠原病（SLE・皮膚筋炎）
- ネザートン症候群